目次
はじめに
妊娠に出産、家族が増える事はとても幸せなイベントですが、男性にとっては育休を取得する人が増えてきたとはいえ、実際にいつどの程度取得するかは悩ましい問題ですよね。
本記事では、筆者の体験も踏まえ、育休を取得する事に迷った際に事前に検討・整理しておくべきポイント5つをご提案します。これから育休取得を検討している、という方はぜひ参考にしてみてください。
ポイント1:育休の期間・時期
いつ育休を、どの程度取得するか?ですね。
ちなみに、男性の育休取得期間の平均は・・・公的なデータは発見できませんでした。
ただ、厚生労働省の調査によると、平成30年10月から令和元年9月までの1年間でお子さんが生まれた男性のうち育休取得した男性は12%、うち28%が5日未満、という割合でした。
みなさん、感覚的にいかがでしょう? 筆者個人としては、思った程まだまだ育休取得が広まってない、取得できてない方が多いんだな、と感じました。
参考:厚生労働省 令和2年度雇用均等基本調査
ではさて、どうするか、ですが筆者は7ヶ月(産前1ヶ月、産後6ヶ月)取得しました。取得にあたっては以下のようなことを考え育休時期・期間を設定しました。
- 産まれる前から準備が必要 → 産前1ヶ月前から育休に突入
オムツ、ベビーカー、ベビーベッドetc,etc。赤ちゃんを迎える準備は意外と大変です。また出産間近になると、奥様の緊急入院など不足の事態も。。実際、筆者は1ヶ月前に有給休暇取得を組み合わせて育休に入った初日に妻が緊急入院しました。上の子(5歳)もいたため、妻が入院後は夫の私の方でワンオペ育児となり、早めに育休に入っておいて本当に助かりました。 - 出産後の生活リズムが慣れるまでケアが必要 → 遠慮せず半年とることに決定
出産後も赤ちゃんとの寝る間のない新生活、合間合間で追われる各種手続きと、かなり忙しい日が続きます。出産ママは身体は大きく傷ついており体調も不調が続くことも多く、サポートが必要です。筆者も半年取得しましたが奥さんから「長くとってくれて助かった」と感謝してもらえて良かったです。
必要に迫られ産前産後で約半年の育休をとりましたが、結果的には家族や赤ちゃんと一緒の時間を多くもてたことが、何よりのプライスレスな時間でした。
育休を思い切って長く取る、は本当にお勧めです!
ポイント2:育休期間中の家計
育休中に給料は入ってくるのか? 休職したら家計が回らないのでは?不安ですよね。
男性も育休による休職をした場合、休職期間の半年は給料の67%が給付、以降半年は給料の50%が給付されます。(所得により上限額あり。詳細は各自治体HPを参照ください)
筆者は、事前に有給取得期間・休職期間の予定と、その間のキャッシュフローを計算(パートナーも仕事していて育休とる場合はパートナー分も)して、家族内で事前整理しました。
人によっては、給付金が出るとしても一定の収入減になるので、会社の有給取得可能期間だけ育休(=有給休暇だけ)を取られる方もいます。収入と休職期間のバランスを事前によく家族内で相談しておくと良いでしょう。
ポイント3:育休取得までの調整・根回し
最近はいろんな企業も育休の促進、取得者への理解が進んできたのかな、という印象ですが、それでもまだまだ実際に育休を取得するまでには、周囲の理解・サポートが必要ですよね。
筆者も育休取得時には以下の段取りで関係者への報告・告知を行い、上司・同僚にたくさんのサポートをしていただきました。
- 上司など一部関係者への事前相談:育休取得開始の6ヶ月前
- 業務で関係者へのオープン:3ヶ月前
- 業務引継ぎ:1ヶ月前
- 育休取得開始
※一般には、安定期に入ってからの報告が望ましいかと思います。ただ筆者の場合は双子出産で安定期がなかったため、上記スケジュールで調整を進めました。
ポイント4:育休取得期間中の過ごし方
さて、ポイント3までで育休期間・時期を決め、家計イメージも問題ないことを確認し、職場の調整もOK、いよいよ育休に入るだけ!と思ったかもしれません。
あと少しだけ事前に準備しておきましょう。
それは「育休からの復職を見据え、育休期間中をどのように過ごすのか」です。
せっかくの育休期間、家族のケアをしっかり行う事はもちろん、自分自身を見つめ直す期間としても有効活用したいですよね。
- リスキリング(E-larningや英語、書籍研究など)
- 副業やってみる
- ライフプラン、価値観のアップデート
日々の業務に追われる生活から、育児に追われる生活に変わるわけですが、人生そう何回もない育休期間です。ぜひ多方面で有意義に過ごせるよう、事前にやりたい事はイメージしておきましょう。
ポイント5:復職後のキャリアプラン、イメージ
復職後にどのような仕事をしたいか、復職をスタートしたいか、も育休前・育休中にできるだけ考えておくことをお勧めします。
筆者の周りでも、育休・復職をきっかけに、育休前に長く続けていたキャリアを一旦リセットし、良い意味で復職後に自身が希望していた新しい領域にジョブチェンジした友人も何人もいます。
育休中も職場の同僚や上司と適宜連絡を取り合い、復職がスムーズにいくようにコミュニケーションを継続しておくことも重要と思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
筆者の体験も元に、育休取得に迷った際に事前に検討しておくべきポイント5点を挙げさせていただきました。
男性が育休を長期間取得する事は、会社や部署によってはまだまだハードルが高い事なのかもしれません。ただ、十分な育休期間を取得する事は、男性にとってもいろんなメリット、掛け替えのない時間となるはずです。
ちょっと長く取るか迷うなー、という方は上記にあげたポイントを参考に、どの程度育休を取るか、とった場合にどのような自分の姿が待っているのか、を考えてみてください。
本記事を読んでくださった読者様とご家族がハッピーな人生を歩めますように!
(終わり)